1. ホーム
  2. がんのコラム
  3. ≫ガンを克服したいなら免疫力のアップは欠かせない

ガンを克服したいなら免疫力のアップは欠かせない

いま、日本人の免疫力は低下し続けています。アトピーや喘息などアレルギー性の病気で苦しむ子どもたちは戦後一貫して増えてきました。うつ病などの病気に悩む若者も増え、日本人の3人に1人が癌で亡くなる時代です。

これら病気は、いずれも免疫力が低下したときに起こるものです。

では、なぜアトピーやうつ病、癌などの病気は戦後増えてきたのでしょうか?

それは私たち日本人がよかれと思って築いてきた潔癖な社会が、人々の免疫力を低下させてしまったからです。ウイルスや細菌・寄生虫などの微生物を、寄せつけまいとするキレイ社会を築きあげてしまったことも、見逃せない要素の1つでしょう。

過剰なキレイ社会は人間と共生してきたこれらの微生物を一方的に排除し、日本人の免疫力を低下させてしまいました。快適で便利な文明社会が多くの活性酸素を産生するようになって、それが免疫力を低下させるように働いてしまったわけです。

免疫力の低下はガンのリスクも上げてしまいます。ですから、現代こそ、免疫力を上げる重要性が高まっています。

このページではガン対策における免疫力UPの重要性についてまとめました。

免疫の主な働きと病気

人類は地球の自然環境のもとで何十万年も生きてきました。自然の中にはたくさんの恐ろしい病原体が存在しています。

人間の体は常に外敵から攻撃を受け続けてきました。それは目に見えない病原体ばかりではありません。体内の細胞が突然変異して発生する癌も私たちを攻撃していました。

しかし、人間にはこれら外敵から体を守ったりかかった病気を治そうとする力がそなわっています。

これが免疫力です。免疫のはたらきとしてはまず「感染の防衛」があり、そして「健康の維持」や「老化・病気の予防」があります。具体的には癌やうつ病などの病気の予防もしています。

免疫のバランスが崩れると病気にもなる

免疫は人間に新たな病気もつくっています。

アトピーやぜんそく、花粉症などのアレルギー性疾患や関節リウマチなどの自己免疫疾患と呼ばれるもので、これらの病気は免疫のバランスがくずれたときに起こります。

免疫力を高めれば、インフルエンザなどの病原ウイルスや病原菌からの感染を防ぐことができます。疲労や病気などの回復も早めます。また、体調が悪くなることを防ぎます。新陳代謝を活発にし、体の機能低下を防ぎ、細胞組織の老化も防ぎます。

がん細胞は毎日3000個から5000個、私たちの体内に出現しています。

しかしそれが病気としての「癌」にならないのは、私たちの免疫機構が、毎日現れるがん細胞を攻撃しているからこそ、です。

現代社会は免疫力が下がって当然!

免疫力の約70%を腸内細菌がつくり、残りの30%を心がつくっているといわれています。

しかし、私たちが築いてきた文明社会は腸内細菌を減らすように私たちを誘導しています。文明社会は私たちに過大なストレスを与えるようになりました。ストレスは交感神経と視床下部を刺激して、免疫力を極度に低下させているのです。

日本人の腸内細菌の数は、戦後急激に減少してきました。それは日本人の食生活が欧米化し、腸内細菌の餌である食物繊維を日本人があまり摂らなくなってきたからです。

日本人の食物繊維の摂取量は、戦前の半分以下に減少しましたが、それと並行して日本人の腸内細菌の数も半分以下に減ってきたのです

腸内細菌の減少は免疫力の低下を招く

腸内細菌は私たちのために食物の消化を助けビタミンを合成し、「幸せ物質」であるドーパミンやセロトニンの前駆体を脳に送っています。そして、もっとも大切な免疫力の70%近くを作っているのです。

腸内細菌が少ないとセロトニンが脳内で不足し、うつ病にもなりやすくなります。それだけでなく、腸内細菌の減少は免疫力の低下も引き起こし、結果的にアトピーやぜんそくなどのアレルギー性の病気や、がんなどの病気になりやすくなるのです。

日本人の自殺率は世界で突出して高く、先進国では第1位を維持しています。年間3万人以上が自殺しています。

自殺率が低いメキシコは食物繊維もたっぷり摂っている

一方、メキシコは世界でも自殺率がもっとも低い国に属しています。そのメキシコは世界でもっとも食物繊維を多く摂っている国なのです。日本の約3倍の量の食物繊維を摂っています。

メキシコ人の自殺率が低いのは、食物繊維の摂取量のほかにメキシコ人の陽気さも関係していると思います。

免疫力の30%は心がつくっていることを前に述べました。毎日陽気に楽しい生活をしていると免疫力は高まるわけです。研究によると大声で笑ったりよいことをイメージするだけでナチュラルキラー(NK)細胞が活性化することがわかりました。

逆にストレスを受けると、NK細胞の活性が極端に低下することもわかりました。

放射能に負けないためには免疫力UPが欠かせない

東日本大震災以降、日本では放射能に対する危機感・不安が増大しました。

確かに放射線への恐怖はあって当然ですが、放射能に対して強い体をつくることも重要です。そして実はそれも免疫と関係があるのです。

放射能が人間の細胞に障害を与えるのは放射能によって人間の細胞に多量の活性酸素が生じ、その結果細胞が死滅するからです。

その活性酸素の量が多いと、隣の細胞も順次溶けてしまうのです。これを「もらい泣き」現象といいます。

広島や長崎の原爆の後遺症の少ない人たちを調べてみると、みんなみそ汁を毎日何杯も飲んでいる人でした。みそに含まれている酵母が、放射能による活性酸素のはたらきを強力に抑えていたのです。

活性酸素を抑える酵母やカビ、細菌類は私たち人間の免疫力を高める物質でもあったのです。

免疫力の強さは腸と心で決まる

免疫力にはいろいろな種類がありますが、免疫力の約70%は腸で作られ、あとの約30%は心(特に自律神経)が関与しているといわれています。

したがって、免疫力を高めたいと思ったら腸に着目するのが一番の近道でしょう。

腸には免疫系細胞の約7割があり、それらは粘膜、特に大腸粘膜に集まっています。この免疫系細胞を活性化するのが腸内細菌です。免疫力を高めるには、腸内細菌の種類と数を増やせばよいのです

まず、今すぐ始められるものとして腸内細菌の餌である穀類や野菜類、豆類、果物類などの植物性食品を摂取することが挙げられます。

また、それと並行して腸内細菌を弱らせる防腐剤や添加物を含んだ食品を減らすことも重要です。

手づくりの穀類や野菜類、豆類を使った食品を摂り、ファストフードやコンビニ弁当などを減らせるならそれが理想ですね。

プロバイオテクスのすすめ

さらに腸内細菌を増やすには、発酵食品を摂ることが重要です。具体的には、納豆やキムチ、ヨーグルトなどに含まれている細菌は体の中に入ると、腸内細菌が増えることは多くの人がご存知だと思います。

これはプロバイオティクスといいます。

そして最後に、免疫力の残りの30%は心が決めています。ですからまずは規則正しい生活を送りましよう。あと笑って楽しく生活しましょう。適度に運動してポジティブな思考を持つのも良いでしょう。

こんな簡単なことで免疫力は高まるわけです。免疫力を高めるには、高価な薬や難しい方法はいらないのです。

免疫力が低下していると便秘になる

ちなみに、自身の免疫力が高いか低いか?を図る一つの指標として、自身が便秘かどうかを見るという手があります。

実は良い便を作り毎日出すためには食物繊維のほかに腸内細菌の力が大切なんです。

人間の腸の中に棲んでいる腸内細菌は、便通を促して体に良い働きをする善玉菌 と、免疫力を低下させる悪玉菌に大別されますが、毎日スッキリ排便するためには善玉菌を増やすことが重要です。

ですからヨーグルトに寒天を加えたデザートなどは便秘を予防し、免疫力を高める善玉腸内細菌の育成にピッタリです。

またバナナを焼いて食べることもよいでしょう。バナナに含まれているオリゴ糖は焼かれることによって増え、バナナに含まれている食物繊維が排便を促進するからです。

あと、可能であれば納豆とめかぶ、オクラで作るネバネバ3兄弟のおかずを食べることも便秘を解消し、免疫力を高めるには良い方法です。

ねばねば食品は免疫力を高める

これらの食品は粘り気が強いのが特徴です。このねばねばの正体は、多糖類と呼ばれるものです。多糖類には腸内の善玉菌を増やすほか、免疫細胞を活性化するはたらきがあります。

こうした共通成分のほかにも、3つの食品にはそれぞれ有効成分が含まれています。

納豆には「ナットウキナーゼ」という酵素があって、血栓を溶かすはたらきがあります。めかぶにはアルギン酸やフコイダンなどの食物繊維がたっぷり含まれています。これらの食物繊維は余分なコレステロールの吸収を抑制します。オクラのねばねば成分には、多糖類以外に「ペクチン」という食物繊維が含まれています。

これには整腸作用もあって、下痢や便秘を防いでくれます。オクラはほかにもビタミンB・Cが豊富で、カリウムや鉄などのミネラルもたくさん含まれているのです。

シェアをお願いします。