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インフォームド・コンセントやセカンドオピニオンの注意点

ここ十数年、日本の医療現場にもインフォームド・コンセントやセカンドオピニオンは急速に普及しました。

そのお陰で昔だったら医者の言いなりだった患者が自分である程度主体的にガン治療に取り組めるようになり、ポジティブな面が増えてきましたが、知識不足でこれらを有効に活用できてない人は依然多くいます。

そこで、このエントリーではインフォームド・コンセントやセカンドオピニオンを受ける際にあらかじめ気を付けておきたい注意点について私なりにまとめました。

インフオームド・コンセントの注意点

そもそもインフオームド・コンセントとは「患者さんが、医師から病気などの説明を受けて、治療方針などに合意する」という意味です。

そんなインフオームド・コンセントにおいて大事なことは会話を録音しておくことと、主治医が書いたメモを貰っておくことです。

なぜならそれらは次に説明する「セカンド・オピニオン」の際にも、非常に役立つからです。

なかには、録音禁止と言う主治医がいるかもしれませんが、そういう医者はとんでもない治療しか期待できないでしょうから、早々に退散したほうが、長い目でみれば得策です。

そして最も大事なことは、医者からは説明を聞くだけでなく、「あなたが私の立場だったらどうする?」「それはなぜ?」と必ず聞いておくことです。

大事なのは主治医の目を見ながら本音を聞きだすことです。そして、その根拠までもしっかりと聞いておきましょう。もちろん録音しながらです。

理想の医療ができていればインフォームド・コンセントは必要ない

ところで、誤解を恐れずあえて言うなら私はインフオームド・コンセントは要らないと考えています。

なぜならインフオームド・コンセントが幅を利かしている間は、いい医療は期待できないと考えるからです。

それは、今の医療システムが、「医者」と「患者」が敵対する構造にあり、お互いに信頼関係が築きにくい関係だからです

現在行われているインフオームド・コンセントは、実は患者のためではなくもっぱら医者のためのものです。

要するに、治療方針について後でごちゃごちゃ文句を言われないよう、裁判沙汰にならないよう、そのための防衛線をしっかりと引いておこうという医者側(病院側)の思惑から始まったものです。

ひと言で言えば、「医者の言い訳」です。

そもそも、1時間や2時間ほどの短い時間で、ガンについてきちんと説明すること自体が不可能ですし、いきなり難しい用語で説明される患者さんも、きちんと理解するには無理があると思います。したがって患者さんが、ほとんど理解していないというのが現状です。本来ならば、病状を説明した後、「私であれば、こうこうこういう理由で、こういう選択をするでしょう」と、まず自分の考えを伝え、さらに、「よくわからないかもしれませんけれど、治療はこんな感じで、リスクもこれくらいはあります」と説明し、「心配や不安があったら、いつでも何度でも、わかるまで聞いてください。もちろん私に遠慮せず、他の医者にもどんどん聞いてみてください」と、説明した内容の資料や録画テープを、医者のほうから渡してあげるのが、信頼を得る第1歩なのではないかと思います。

セカンド・オピニオンの選び方

セカンド・オピニオンとは、診断や治療法について別の医者に意見を求めることです。セカンド・オピニオンを行う場合、絶対に外せないポイントがいくつかあります。

1.立場の異なる医者を探す

1つ目のポイントは主治医と立場の異なる医者を訪ねるという点です。たとえば主治医が外科医なら、内科医、放射線治療医に聞いてみるといいでしょう。

主治医が外科医なら、他に有効な手段があったとしても(それを知っているか知らないかは別にして)、往々にして手術だけを勧める傾向にあるからです。

ですからセカンドオピニオンは主治医と違う系列の医者に聞くことが重要です。最近は、インターネットなどで医者のプロフィールなどが公開されていますので、参考になるかと思います。

また、可能であれば、三大療法以外にも詳しい医者にも聞いてみるべきです。なぜなら、三大療法がガン対策のすべてではないからです。

ただしこの場合、西洋医学を頭から否定する医者もいますので、その場合には注意が必要です。西洋医学的手法、つまり三大療法は副作用もありますが、時間稼ぎをしてくれるという点で、非常に有用な場合も多々あるからです。

2.患者自身が判断を下す

2つ目のポイントは、最終的には自分で判断を下すことです。

もちろんその際には、信頼できる医者がいれば理想なのですが、親身になって考えてくれる専門家の意見を参考にしながら、遅滞なく判断する必要があります。

というのも、世間にはいつまでもセカンド・オピニオンを求め続けるガン患者の人もいるからです。

自分に都合のいい回答をしてくれる医者が現れるまで、サード、フォース……と際限もなくドクターショッピングし、結局は治療の好機を逃してしまったという残念なケースもあるのです。

ちなみに「セカンド・オピニン」は、現在の「1人主治医制」のあだ花といえるものです。

「複数主治医制」といわれるチーム医療がごく一般的になれば、他の医師に意見を聞く「セカンド・オピニオン」はほとんど必要なくなりますし、患者さんの心のゆれも激減するはずです。

がんには特効薬も特効治療もありません。

したがって、がんを本気で治癒に導くために必要なのは医者に限らずいろいろな専門家が協働する「チーム医療」だと思います。

「手術をしたほうがいいのか?」「 いや、放射線治療のほうが侵襲(ダメージ)は少ないんじゃないのか? 」「でも、血管内治療もできるのでは?」「 それなら、中医薬と気功を勧めてみたほうがいいのでは?」「 食事内容はこうしよう、メンタル面はガンから生存した人との面談をしてみよう……」と、こんな感じで複数の医師が一人の患者のことで意見を交わすのが本来の治療だと、私は考えます。

信頼できるかかりつけ医を見つけよう

「マイドクター」をご存知ですか? 字のごとく、自分のことを親身になって考えてくれる気のおけない医者のことです。

欧米はもちろん、中国などでも一般的になりつつあるのですが、いざという時に本音で相談できる、いわゆる「かかりつけ医」の本来の姿のことを「マイドクター」と言います。

ただ、日本では作るのが難しく、実際にかかりつけ医を確保している人は意外に少ないようです。

けれど、素人が専門家である医者に対して1対1で立ち向かうのはどだい無理な話です。短時間で主治医と打ち解け、人間的な付き合いができるようになることは、ほぼ不可能でしょう。

だとすれば、マイチームには専門家(医師)が必要だということはよくわかる道理だと思います。

かかりつけ医を見つけられない場合、少なくとも現状では、信頼できる「セカンド・オピニオン」を探し求めることが大切です。

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