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体の陰性・陽性はガンに影響する

現代医学や現代栄養学は一人ひとりの体質というものを一切考慮せず、画一的な治療と画一的な栄養分析をベースにしています。

しかし、人間の体は本来一人ひとり微妙に違うもの。大食いの人もいれば小食の人もいますし、睡眠5時間でピンピンしている人もいれば8時間は寝なきゃやってられないという人まで多種多様です。

人間は全体を眺めてみると、大きく二つの体質に分けることができます。

それは東洋哲学において陰・陽といわれている思想です。東洋医学の世界ではこれらは「陰性体質」と「陽性体質」と分類されます。

東洋医学の世界では、陰性・陽性のどちらであっても、その方向への偏りが大きくなればなるほど、健康な状態からは遠ざかっていくと言われています。

つまり、陰・陽の中間である「中庸」こそが完全に健康な状態であり、そこに近づいていくほど望ましい健康体になるわけです。

ですから、東洋医学の目線でいえば体質は中庸化をはかっていくことが重要です。

ここではあまり知られていない東洋医学における体の陰性、陽性について説明します。

陰性と陽性とは?

まず最初に陰性と陽性の体質について紹介します。

陽性体質は、活性度の高い体質のことをいいます。基礎体温が高く、血液が濃く、行動的で性格的にも積極的なのです。

一方の「陰性」体質は、活性度が低い体質のことをいいます。基礎体温が低く、血液が薄く、性格的におとなしく、行動も控えめです。冷え症に悩む女性に多くみられる体質です。

健康な状態とは、このどちらにも偏らない中庸な状態ですが、現代人の体質は、総体的に「陰性」に傾きつつあります。

昔は陽性に傾きすぎの人が病気になる傾向が強かったそうですが、現在は逆に陰性に傾きすぎている人が、慢性病に苦しむ傾向が顕著だそうです。

ガンをはじめ、腎臓病、肝臓病などは、いずれも陰性体質の人に多い病気です。

体質を陰性にする原因

では、なぜ、現代人の体が「陰性」体質に傾いているのでしょうか? ここでは私たちの体を陰性に傾ける、現代に潜む罠(?)をご紹介します。

1.夏でも冬でも効きすぎる冷暖房

体質を陰性に傾ける要因として、第一に周囲の温度変化があげられます。

現代では平日はオフィスにこもっての事務的作業に従事する人が大半。肉体労働的な仕事は一部の職種に限られています。

さらに、テレビやパソコンなどの普及で、余暇も室内でおとなしく過ごす人が増えて、多くの人が運動不足に陥っています。

加えて現代では冷暖房の普及で、自分の体温をコントロールする機能(自律神経機能)が低下しています。本来、たっぷり汗をかくはずの夏に、冷房が効きすぎたオフィスでブルブル震え、カーディガンを羽織ったり、冷え性に悩む女性の話は本当によく耳にします。

それだけではありません。現代人の食生活も実は体質の陰性化を助長する要素ばかりが揃っています。

2.季節を問わず食べられる果物

たとえば果物です。昔は果物には旬があり、その時期しか食べられないものが多かったのですが、今は外国からの輸入品や温室で育てられたものが多く出まわり、 一年中季節を問わずいつでも食べられるようになりました。

それがどう問題かというと、果物には暑い時期(地方)に実るものは体を冷やし、逆に寒いところに生育する果物は体を温める働きがあります。

たとえば、現在では真冬でも購入できるようになったイチゴ。本来の旬は4~5月頃です。つまり、イチゴは本来夏に向けて少し暑くなってきた頃に食べる果物です。

ということは、「体を冷やす」果物だということを意味しています。それを1~2月に食べるようになっているのですから、体が冷えないわけがありません。

パイナップルやメロンなどの南国産の果物もそうです。これらはいずれも暑い国や地方で穫れるもので、水分を多く含み体を冷やす果物です。

このように、現代では野菜や果物の句が忘れられ、その食材を本来摂るべき時期ではなく、いつでも気軽に食べられる状態にあります。

これが体を冷やしたり、本来の生理的バランスを崩すひとつの要因となっています。

3.水分の摂りすぎ

食物の句の問題以上に、体質の陰性化を進めてしまうのが「水分」の摂りすぎだと私は考えています。

現代はとても便利で、道を歩けば自動販売機があり飲み物が手軽に買えます。

また、現代栄養学では1日に2リットル程度の水分摂取を目安としていますが、 一人ひとりに必要な水分量は、その人の発汗量や尿の量などによって変わってくるはずです。

どうして、なんでも十把一絡げの発想で、量を決めるのでしょうか?

確かに人間には代謝を促すためや体を保持するために水分は必要です。しかし、必要以上に体内に入った余分な水分は、汗や尿で排出されなければ、体内にたまってしまいます。ですから手足がむくみやすい人は、たいてい水分を摂りすぎています。

そもそも水は、外界の温度に近づく物質です。たとえば、火で熱すればお湯になりますし、冷やせば氷になります。

となると、冬に水分を摂りすぎ、体内に余分な水分がたまると、水の特性として寒い外界の温度に近づこうとしますから、必然的に体内の水温も下がり、体を冷やすことになります

人間の体温はだいたい36度~37度のあいだで、それより外気温が高くなることは滅多にないので、ほとんどの場合、体内にたまった水は体を冷やしてしまいます。

では、「お湯ならいいか?」といえば、そういうわけでもありません。お湯は飲んだ直後は体が温かくなるかもしれませんが、時間がたてば冷めてしまうので、結局は水と同じです。

暑い夏場に水分を補給するのは大切なことです。

しかし、冷房がキンキンに効いた室内でアイスコーヒーを飲んでしまっては体が冷えすぎてしまい、結果的に陰性に傾いてしまうのは無理もありません。

無理に1日2リットル飲むのではなく、喉が乾いた時に適度に摂る。それが人間本来の正しい姿であり、体を過度な陰性から守る方法だと私は思います。

体を陰性から中庸に戻して健康に

人間の体は本来なるべく自然治癒力に任せて健康状態にもっていくのが良いに決まっています。

ところが現代に生きる私たちは西洋医学に慣れ親しんだせいで、いつの間にかそのことを忘れて人工の力に頼るようになってしまいました。

その結果が冷え性や自律神経失調症といった現代病です。

しかし、これらは体の本来あるべき「中庸」を目指した生活を心がけることでだいぶ緩和されます。その過程には名医も薬もいりません。

毎日規則正しい生活をしたり、浴槽にしっかり浸かったり1日3食きちんと食べるだけで体は息を吹き返します。

そのことをちょっとだけ念頭に入れて、日々の生活を送るようにしてみると何かが変わるかもしれませんね。

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