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がんの原因とは

こちらのページ↓ではガンの要因について、説明しました。

でも、それらは個人の力ではどうしようもないものばかりですよね。一人ひとりにできるのは下記のような、どれも当たり前のことにすぎません。

  • 日ごろから健康を意識する
  • がんに対する知識を深める
  • 検診を定期的に受ける

近年行われた「がんに関する知識」の世論調査によって、日本人の多くがガン対策のために健康には気を付けるべきだとは分かりつつも、具体的に何をすればいいかまでは分かっていないことが明らかになりました。

そこで、このページでは心がけ次第で低下させられる癌の原因をご紹介します。

ガンの罹患に関係する5つの要因

たとえば、毎日コーヒーを5杯以上飲む人は、まったく飲まない人に比べてガンのリスクが低くなるとのデータがあります。

しかし、世間一般でいわれる食べ物のポジティブな効果はそのほとんどが「データ不十分」、もしくは「可能性あり」といったレベルに留まっています

よくテレビや雑誌などで「がんが完全に消える食品!」などといった特集が組まれていますが、過度に信じすぎるのは禁物ですね。

がん予防は「何かを摂る」のも大事ですが、それと同時に「何を(過剰に)摂らない」という観点も大事です。

海外の研究に目を向ければ『紫外線が皮膚がんのリスクを高める』『キャベツが胃がんのリスクを下げる』といった報告まで様々です。

とはいえ、そのデータが必ずしも日本人に当てはまるとは言えず、国内のがん研究センターでは「可能性あり」の評価に留まっています。

結局、私たちががんにならないためには何をすればいいのでしょうか?

五つのポイントにまとめて解説したいと思います

1.タバコは癌と密接な関係がある

第一に禁煙です。

タバコは合法ですから強制的に辞めさせることはできません。しかし、がん予防の観点で言えば吸わないのが最善です。副流煙も確実に避けたいところ。

タバコには何百種類もの発がん性物質が含まれており、悪者はニコチンやタールだけではありません。喫煙者が吸い込む主流煙には実に4000種類もの化学物質が含まれていて、肺がんの一番の原因は今も昔もタバコです。

加えて、煙が取り込まれる肺は空気中の酸素を血液に取り込む機能を持つため、タバコを吸う→発がん性物質が血液経由で全身を巡る→ほぼ全身の癌リスクが上昇する、という他にはないデメリットもあります。

他の体に悪い嗜好品や悪習慣と違って、タバコがやり玉に挙げられる理由は、リスクの幅広さや大きさに加えて、喫煙していない人にも副流煙を吸わせてしまうという点があります

「なぜタバコだけ?」と憤る喫煙者は、そうした点を考えなければなりませんね。

日本のタバコ事情は世界と比べて遅れている

日本は未だに住んでいる地域によっては、タバコが買いやすかったり、路上喫煙が黙認されていたりするところもあります。

本来、こうした環境を改善していくのは、行政機関や民間企業の役割ですが、法令やビジネス環境が追いついていない以上は、個人が自主的に動かざるを得ません。

そのため日本の喫煙対策は、世界から見ると大きく出遅れていると言われています。

日本の飲食店が完全禁煙に踏み切らない要因のひとつは、禁煙にすることで客が離れ、売り上げが落ちるのではないかという不安だとされます。

ただ、ロコミのグルメサイトなども有効活用して、私たちがそうした不安が杞憂であることをあらかじめ示せば、地域の環境を変えることもできるでしょう。

男性が罹患するがんの29.7%は、喫煙による影響との研究データからも分かるように、タバコは、日本人がガンを罹患する最大の原因です。

それを裏付けるかのように北海道や青森県などの喫煙率が高い都道府県は、総じてがんに「かかりやすい」傾向があるそうです。

喫煙のリスクに対してはより意識的になった方がいいでしょう。

2.お酒の飲み過ぎは癌のもと

第二のポイントが飲酒です。

飲酒は肝がん、食道がん、大腸がんのリスクを高めることがわかっており、 一日あたりのアルコール量が多ければ多いほど、罹患リスクも高まることが明らかになっています。

その証拠に、酒類販売(消費)量が多い新潟県は癌患者が多いことで有名です。

したがって、飲酒は程々に抑えることが将来の健康のための秘訣といえます。(※国立がん研究センターは低量の飲酒に関してはガンを増やす科学的根拠が十分ではないことから、完全にお酒を断つ必要まではないと言っています)

お酒を飲む場合は、アルコール量に換算して一日あたり約23グラム以内が推奨されています。

これは、ビールで言えば大瓶一本、日本酒ならば一合程度です。

ただし、アルコールに対する意識が低く、いまだに酒飲みが「かっこいい」と思い込んでいる人は、 一昔前のタバコが持っていた好イメージ同様、認識が追いついていないと言えるでしょう。

飲酒を「コミュニケーション・ツール」として肯定的に見る地域にお住まいの方は、自主的な努力が必要となります

3.生活習慣病、肥満も癌への近道

第三のポイントが体型、とりわけ肥満の問題です。

肥満は、肝がんや人腸がんのリスクを高めることが「ほぼ確実」で、閉経後の女性では肥満による乳がんの罹患リスク向上が「確実」とされます。

太りすぎていると、どうして乳がんの罹患リスクが高まるのでしょうか?

その理由は体内で作られるエストロゲンという物質にあります。

乳がんに関係するエストロゲンはふつう卵巣でつくられますが、実は脂肪組織でも生成されます。閉経後は卵巣でのエストロゲン生成はなくなり乳がんのリスクも通常は0に近くなります。ところが脂肪組織からもエストロゲンは放出され続けるため、肥満状態にある人ほど乳がんのリスクが高くなるというわけです。

痩せすぎもガンのリスクを高める

一方で、痩せすぎも問題です。BMIが15未満の男性は、全がんのリスクが高まる「可能性あり」との研究があります

したがって、がん予防の観点から体型は痩せすぎでなく、かつ大りすぎでもない体型がベストだといえます。

※国立がん研究センターでは、がんの罹患が多くなる中高年期は男性でBMIが21~27、女性で21~25の範囲に収まるよう推奨しています。

4.運動しないと癌リスクは上がる

体格とも関連する第四のポイントが運動です。

運動は肥満の予防になるだけでなく、大腸ガンのリスクを下げることが「ほぼ確実」と言われています。

身体がもともと持っている機能を向上させることは、がん予防に限らず、中年期以降ではとりわけ重要なことです。

寒い地方に住んでいる方は、冬季に運動機会の確保が困難なので仕方ない面もありますが、体育館やプール、民間のスポーツジムなど屋内施設も利用して意識的に運動をしましょう。

車移動が習慣となってほとんど歩かない都道府県では、とくに一人ひとりが進んで運動をする必要があります。

運動だけは自発的にやるしかない

運動ばかりは医療にも行政にもできません。「風呂に入る」「歯を磨く」といった行為と同じように、地道にコツコツ習慣化するしかありません。

運動量の目安は、強度と時間によって変わってきます。例えば時速8キロのランニングならば、週に10回は必要ですが、これは現実的ではありません。

そういう場合は時速8キロ×20分にして週4日走るのがよいでしょう。

一回の時間が長ければ、頻度は少なくてもいいのです。とはいえ、高齢になると強い運動が難しくなってくるのも事実でしょう。

強度の低い運動としては、1日60分程度の散歩を週に3回くらいするのが良しとされています。

まだまだ働き盛りの社会人だとこれは時間的な意味で難しいでしょうが、既に定年退職された方であればそこまで高いハードルでもないので、試しにやってみて下さい。

5.ジャンクフードは癌になりやすい

最後に第五のポイントとして食事が挙げられます。

特にマクドナルドを始めとしたジャンクフードの癌リスクは言うまでもありませんね。

別ページで書いたように、高確率でガンに効果があると思われる食品は分かっていても、100%確実にガンを防ぐ食品はまだ見つかっていません。

しかし、極端なことをする必要はありません。幸い日本では「一汁三菜」のような理想的な食事イメージがあるのでそれを実践すればいいだけです。

これが海外だと同じ国内でも、人種、宗教、地域、所得などに大きな差があり、「バランスの良い食事」のイメージが湧きにくいという問題があります。

その点、日本人の食に対する文化資本は大きなメリットです。

日本人の食生活は、塩分摂取量に地域差はあるものの、極端に肉食というわけでもなく、ほどよくバランスがとれています。無形文化遺産に「和食」が登録された根拠には、健康的であるという評価もあるでしょう。

ガンを防ぐために避けるべき和食は?

改めてポイントとしてまとめるなら、まずは胃がんのリスクを高める塩分の量を控えることが重要です。

国立がん研究センターでは、男性は1日あたり9mg未満、女性は同7.5mg未満を目標としています

あと、野菜や果物が不足しないようにも努めたいところです。

お肉については、加工肉が大腸がんのリスクを高めると指摘していますが、日本人の一般的な摂取量からすると、極端に気にする必要はないと思われます

食事は三食バランス良く摂り、偏りを減らすのが効果的です。それはがんに限った話ではありません。

近年は糖質制限が流行していますが、まったく炭水化物を摂らないのはかえって問題です。健康志向の人は特定の食品だけを食べるorまったく口にしない、という両極端に振れがちです。

身も蓋もない結論になってしまいますが、重要なのはバランスですね。

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